論文採択！

経営情報学会という学会誌に私の論文掲載が決定しました。内容を簡単に言うと、リーダーシップが発生しにくい集団にはどんな特徴があるか、関係の観点から明らかにすることを目的とするものです。博士論文の一部を切り出して一つの論文にしたもので、昨年の7月に投稿し、匿名の査読者2名から4回の修正コメント（修正再提出）をもらい、5回目の修正の末採択となりました。掲載は2024年の7月以降になると思います。

この論文で、一方的、他人事、無関心の人間関係である1.「モノローグの関係」が構築されていること、そして、そのなかで、組織の命令に従い個人的な成果を最優先することは正しいという2.「成果主義による狭窄」が生起していること、さらに、1.と2.は相互構築関係にあり、日常的な実践を続ければ続けるほどその状態から抜け出せない関係が構築され、この反復状態のなかでリーダーシップが発生しにくい関係（＝モノローグ組織）が維持されていると指摘しました。これで、リーダーシップが発生しにくい集団の特徴を学術的な説得力をもって説明できるようになりました！

学会誌の論文は、出せば載るというものでなく、厳しい審査プロセスを経て学術的な意義・価値を認められるレベルに到達した場合のみ掲載が許可されます。3回目の指摘で、書き直しレベルのドギツイ指摘を受け、もうダメかもと思ったのですが、諦めずにぶつかっていってよかったです

博士学位を取得してから、２つ学会誌に論文を通しています。こんな感じで、リーダー育成の実務家であり研究者を続けていきたいと思います。